2009-08-18 高級 考察 2009.8 「高級な素材を使ってください」とか、「高級な仕上げにしてください」とか、クライアントに言われることがある。私は「高級」という言葉が苦手だ。その言葉が醸し出すイメージは画一的で、クリエイティブな姿勢にそぐわない気がするからである。優れたアーティストで、「高級」な作品をつくる人間はいないと思う。千利休の金の茶室は政治的に語られることはあっても、作品として語られることはないように。「本物の素材を使ってください」「本物の仕上げにしてください」その言葉以上の依頼は・・・ない。