gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

消しゴム

子供の頃から、鉛筆と消しゴムが揃わなければ勉強を始めることができなかった。鉛筆で書き損じたときのことを想像すると、落ち着かないからである。消しゴムを握ると気持ちがすうっと落ち着いた。

これから数時間、ここに座り続けている自分を想像できること。それが勉強に集中するための条件であり、消しゴムがその鍵であった。

この性格は、この年になっても変わらない。何かに打ち込むためには、自分がそれに一定時間集中している姿を想像できることが重要である。では、そのための鍵はなんだろう?

コンピュータで作業することが多くなった今、それはコンピュータだったりする。以前は、消しゴムさえ握っていればよかったのに、今はコンピュータの調子が万全でないと、腰を落ち着けることができないことがある。

不意の故障に自分では対応できないこともあるコンピュータにこのような重要な位置を占められていていいのだろうか?

私が鉛筆と消しゴムで作業していきたい理由の一端はここにある。