gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

障子について

窓ガラスの内側に障子をつけている状態をよく見る。しかし、そのような使い方では、障子の魅力は全く引き出せないと思う。

以前にも書いたが、障子の魅力は、内と外が紙一枚で隔てられている、という緊張感にある。

その緊張感のない使い方では、障子は退屈なカーテンと同じである。

そんな障子は、障子紙を剥いでしまって、格子だけを残した方がよっぽどましである。

伝統的なものが持つ緊張感を、現代はことごとく骨抜きにしているような気がする。そんなことならば、いっそのこと伝統的なものを使わなければいいのだ。