何事においても始めたら長続きする理由はなんですか、と聞かれることがある。
答えは簡単である。「やめ方がわからない」
子供のころ、柔道の稽古に隣の市まで毎日通っていた。一緒に始めた友達が次々に止めていく中、一人で延々と通い続けて、小中学生の全国大会団体戦で優勝するくらいに強くなった。
「やめないで頑張って、えらいね」と言われたが、別に、意志が強い、とか、そんなかっこうのよいものではない。毎日やっていることを、やめる、という選択肢があるなんて想像もできなかったのである。ただ、それだけ。
しかし、結果、続けることによって、強くなった。いろんなことを覚えた。そして、楽しくなってきた。
だから、今やっているいろんなことに対して、「続けるか、やめるか」という選択肢なんて、いらない、と思っている。なんだろうが、始めたら、バカみたいにただ続ければよいのだ。やめる理由なんて、続けることによって得られる何かに比べれば、取るに足りない。
