例えば、小2で柔道を習い始めたとき、ぼくは他の人よりも強くなれるなんて思っていなかった。
半年間、毎日のように通って、先生の言うとおりにやっていたら、試合をしたら勝つことがほとんどだった。
そこには、強くなりたいという思いの強さとは無関係に、結果があった。
たまたま、始めて、続けたら、結果が出たのだ。
そのときから、ぼくは強いんだ、という認識が生まれた。
柔道が面白くなってきて、試合が楽しみになってきた。
勝ちたいという欲が生まれ、努力を重ねるようになった。
日頃も、具体的に相手を思い浮かべ、どうすれば勝てるか、負けないか、を考えるようになった。
たぶん、いろんなことがそのようにして、身についてくるのだと思う。
半年では結果が出ない子もいるが、大抵はそのくらいで出なければやめてしまう。
周りも無関心になっていくからだ。
それでも続けられた子は、1年、2年経ってから、だんだんと成果を出し始める。
実際に、そんな子もいた。
強くなることの第一段階は、続けることが条件だ。
結果が出るまで、続けること。
すぐにやめる癖をつけないことが大事で、結果が出なくてもあまり考えない方がいい。
大抵のことは、それで修得できるはずだ。