gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

能登半島地震で壊れたモノを未来へ活かすプロジェクト 1 能登半島地震の現況

令和6年1月1日に発生した能登半島地震では家屋の倒壊、火災、津波、土砂崩れによる交通の寸断、海底の隆起など多岐な災害が発生し2ヶ月以上経った現在でも復旧が進んでいない。

能登地方は半島という地理条件の下、震源地に近い半島先端部への交通手段は寸断し、古い街並みにある多くの家屋が倒壊した。特に過疎化・高齢化が進んだ奥能登地方では古き良き日本の原風景の中で穏やかな日々の生活が営まれていたが、突然の地震によって日常は失われ多くの死傷者が出た。

被災者の数は3月7日現在で、1次避難、1.5次避難、2次避難を合わせて1.4万人以上、被災した家屋は4.6万棟以上。他にも道路、農地、港湾施設や電気、水道、ガス等々インフラの受けたダメージは復興までに十年は要すると言われている。現在も復旧がほとんど進んでおらず、珠洲市はも水道などのインフラが全域に渡り復旧していない。

地震の瞬間まで穏やかな日常があった家は、そこに住んでいた人達にとって、それぞれのストーリーが染み込んだ大切な時間の記憶そのものである。テレビのニュースで目の当たりにする、倒壊した家屋の前で呆然とした様子でインタビューを受ける被災者や倒壊の危険性を示す張り紙のある家に戻り暮らし続ける方々。

この方々に対して、ぼくらに何ができるだろう、と自問せざるを得ない。