逸脱行動とは、何を逸脱するのか?
一つは社会で決められたルールを逸脱する、というケース。このルールは「道徳」と呼ばれることがある。
もう一つは、人としてやってはいけないことをやってしまうケース。このルールは「倫理」と呼ばれることがある。
一般には、道徳と倫理を使い分けていないケースも多いが、ぼくとしては分けて使った方が都合がよい。
なぜならこのように分けると、道徳はCAの領域、倫理はBCの領域に属する言葉として、明確に分けられるからだ。
だから、逸脱行動がCAの領域ならば、場によってはやってもいい場合もある。行動を正すには、空気を読む力を要求される。
一方、BDの領域ならば、逸脱行動はどんな場においても許されることではない。
だから、徹底して正されるべきは、倫理に反すること、である。
問題は、法律で取り締まられるのは道徳に反することに対してであって、倫理に反することではないことが多いことだ。
今問題になっている自民党の脱税議員たちは、倫理に反していても法律的に逃げられればいい、と思っているのか。
BDの領域からフィードバックしてCAの領域を正していく。・・・それしかない。