gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ファシスト

ファシストといえば、ヒトラーを想起する人が多いだろう。

 

その意味は、強権的な独裁者を指すが、ひと月万冊における安富歩氏のファシストについての話は興味深かった。

 

youtu.be

 

体制に付いていく者以外はほぼファシストだ、という話から始まる。でも、体制側でなくとも、ファシストにならなかった人もいる、と。

 

安富氏は、子供の頃に受けた愛情によって、ファシストにならずに済んだ人の例を挙げている。そして、逆に子供の頃に虐待された人がファシストになっていることを指摘する。

 

この話が002と始めたABCD分析に対応することに気づいた。右象限にあるBDはファシストを免れることができる。左象限のCAがファシズムをつくりあげる。

 

ABCD分析について→

ABCD論 - gridframe001の日記 

Aにいる人 - gridframe001の日記

Bにいる人 - gridframe001の日記

Cにいる人 - gridframe001の日記

Dにいる人 - gridframe001の日記

 

BDへ自然に移動することができるためには、子供の頃にたくさんの愛情を注がれることが必要なんだろう。

 

子供の頃に虐待を受けながら、BDへ行くにはとてつもない努力を要するのかもしれない。安富氏も、一緒に配信している清水有高氏もある意味での虐待を経験し、大人になってからのとてつもない努力の末にBDへ移動しているのだと思う。

 

誰も子供の頃に返ることはできない。

 

だから、ぼくは大人も子供の自由な心になれる空間をつくりたい。

 

きっと自由にBDへ移動できるようになるはずだ。

 

また、ここではあまり強調されていないが、体制に付いていく人はファシストにはならないが、ファシストを担ぎ上げる大衆になる可能性は非常に高い。この人たちがいなければ、ファシズムは起きないのであって、ファシストではないが、ファシズムの担い手と言っても過言ではない。

 

Cであること、Aであること自体が問題なのではない。すべての人にとって、いやでもそこにいなければならないときはある。大事なことは、必要なときにBやDへ自由に移動できることだ。

 

だれもがファシストファシストの担い手の両方から逃れることは可能だ。