ぼくは「自分でありたい」という気持ちがかなり強い方だと自覚しているが、一日の中で「その他大勢」の中に入りたい、という時間は、考えてみれば結構長い。
コンビニやファストフードの利用率も高いし、そこに問題も感じてこなかった。さっさと用事を済ませる、というノリで食事などを済ませてしまうのだ。
30年前、アメリカにいるときに、友人に「マクドナルドに行くのは、車に給油するのと同じ」と言ったのをよく憶えている。・・・でも、それでよかったのだ。
夢中になるのは、空間づくり。それ以外の用事は、さっさと済ませる。そうやってきた。
でも、こんな自分のような人間が、自分が嫌悪する社会をつくってしまったのかもしれない、と思い始めている。
アメリカ的社会は、その他大勢によって成り立つ社会だ。
みんなが、食べるモノに一対一で向かい合うような社会で、トランプが大統領になる可能性はないだろう。
同じく、日本人が食べるモノに一対一で向かい合うような社会だったら、自民党はここまで腐敗しなかっただろう。
ちょっとスタートが遅くなってしまったが、その他大勢から抜け出すことを本気で考えていきたい。