森に覆われた大地が、20年や30年のうちに一面の大豆畑に変えられた。
今、アマゾンの森で起こっていることと同じだ。
20世紀に始まったこの変化は、現在に至っても止まらず、地球の自然を破壊し続けている。
満州の歴史は、グローバルに拡大した資本主義の起源とも言える。
現在も、そのときと同じ論理によって、世界は悪循環を止めることができずにいる。
何が根本的な問題なのか?
「満州暴走 隠された構造」の著者・安富歩氏は、日本の「立場主義」にそれを見出している。
「立場主義」とは、ぼくが書いている「とりかえのきく世界」をつくり出しているものでもある。人はその中では、機械の部品にすぎないのだ。
そんなこと、やらなければよいのだ。と思うのに必死でやっているのを、ぼくたちはどうやったら止めることができるか?
もちろん、日本だけの問題ではない。