gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

「ものづくり」その1

「ものづくり」について考えるとき、「一つだけつくるか、大量につくるか」という違いで全く内容が変わってくる。

 

かつて、ものづくり大国として、メイド・イン・ジャパンで世界を席捲した日本のものづくりは、主に「大量につくる」能力の高さを評価されたと言っていいだろう。

 

それを可能にしたのは、精密な部品を正確に組み上げていく一糸乱れぬ大勢の人々の勤勉さと誠実さによるものだ。

 

それを支えていたのは、研ぎ澄まされたシステマティックな体制だ。大勢の人々が迷いなく自分の仕事に集中できるように、無駄を徹底的に省いたシステムに適合するには、日本人の能力は世界最高レベルだったと言える。

 

では、「一つだけつくる」ものづくりの能力はどうか?(つづく)