「何かを書こうとして、内容について考えていると、ほんの数秒前に考えていたことを思い出せなくなることがある。
連続性を保つ限りで、文脈は新たにつくりだされる。それは、森の中の湧き水のようだが、一瞬他の考えがよぎったりすると、もう、森自体が忽然と消え去ってしまう。
そのようにして、たくさんの物語が生まれかかっては、かたちをなすこともなく、消滅しただろう。」
https://gridframe.hatenadiary.jp/entry/20121111/
「捕まえることに失敗すると、またゼロに戻ってしまう。
だから、ぼんやりとしたアイディアが浮かぶと、一呼吸おいて、それが壊れないように、一度そうっと手放す。
それを包み込んだ感覚を忘れないように心に刻む。」
https://gridframe.hatenadiary.jp/entry/20170428/
アイディアのみならず、空間の本質も絶えず立ち現れては消えるものとしてある。それを捕まえるために、両手でそっとやさしく包み込む。
そんなつくり方ができれば、そこで過ごす人を心地よくすることができるだろう。