高校生の頃、九州で飼っていた雑種の犬、レオのことはずっと前に書いた。
https://gridframe.hatenadiary.jp/entry/20111013/
やわらかな空気を醸し出す、悪く言えばボーッとした犬だった。
スズメが地面に下りてくると、自分がエサを食べているのをやめて、犬小屋へ入って、スズメたちが自分のエサを食べるのを寝そべってジーッと眺めていた。目は微笑んでいるようだった。
そして、スズメたちが飛び立っていくと、また戻ってエサを食べ始める。
今思い出すと、こんなに素敵な犬はいないなあ。
そこに漂っていたやわらかな空気。
ぼくが平和を絵に描くとすれば、きっとこれだ。
あれから40年が過ぎて、その尊さをあらためて思う。