gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ありふれたモノ

 

ぼくは、それを見て、ホッとする

 

ごくありふれた仮設のコンクリートやベニヤの塀

 

そして、ごくありふれた時間の跡

 

でも、事前にこんな姿になるとは予想できない

 

よく見ればよく見るほどたくさんの色に溢れているのが分かる

 

だからといって、このありふれたモノがその美しさゆえに価値あるモノに変わる、と言っているわけではない

 

むしろ、その反対で、ありふれたモノに美しさが見いだされたとしても、ありふれたモノはありふれたモノのままなのだ

 

その美しさはいわゆる「価値」とは別の世界への抜け穴なのだ

 

自分をしがらみから解放してくれるような美しさなのだ

 

だから、ぼくは、それを見て、ホッとする

 

SOTOCHIKUは寄付されるモノであって、売られるモノではないのは、そのためだ