gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

打放しコンクリート

打放しのコンクリートを活用した内装にしたいと考えています。設計や施工をする上で注意すべきポイントはありますか?・・・という質問に答えて

 

 

現代の日本の内装空間は、石膏ボードに覆われた空間が多く、構造躯体がそのまま表れていることは稀です。打放しのコンクリートは、構造躯体がそのまま表れているという意味で、建築とのつながりを実感することができます。つまり、Authenticity(本物であること)と関係しています。

 

一方で、構造躯体をそのまま表すためには、設備配管を隠すことができなかったり、会話に支障が出るほど音が反響したり、表面が冷たかったり、冷暖房の効率が下がったり、などなど、「快適・簡単・便利」を求めるデザインとは逆向きのことが多くなります。


したがって、打放しのコンクリートを活用した内装を求めるには、少々覚悟が必要であり、「快適・簡単・便利」を捨ててもより多くのものを享受できるという確信が必要になります。