例えば、飛び降りる、という行為がある。
ぼくは幼稚園の頃に、目をつぶって飛び降りたら怖くないよ、と友達に言われ、その通りに飛び降りたら、地面に顔から落ちて大けがをした、という思い出がある。
思い切りはよいが、バカである。場合によっては、死んでもおかしくない事件だ。
どちらかと言えば、勇敢な子供と思われていたかもしれない。
見えない未来に飛び込むことに躊躇がない。だから、危ないと言われていた海外の国へも躊躇なく入っていった。
だが、本当の勇敢さはきっと違う。
大事なことは、違うと思うことに「ノー」と言える勇敢さだ。
これをしっかり身に着けるには、一生かかるかもしれない。