昨年に引き続き、海野次郎さんの展示に伺ってきた。今年も渡辺由紀子さんとお二人で迎えてくださった。
海野さんは、水墨画をコンテンポラリーアートとして成立させることを目指していらして、それを伝えていくために、渡辺さんがYouTube番組をつくっていらっしゃる。
日本人でありながら、ほとんどの人が知らぬまま通り過ぎてしまう日本美術史を興味深い考察とともに紹介してくださる。
SNSが普及したことによって、自分が考えてきたことが今まで他に誰も考えてこなかったことなんだ、ということを実感されたという。それは、ぼくも同じだ。
むしろ、情報が少なかったころは、「世の中は奥深くて、ぼくの思い付きなど取るに足りないものに過ぎないのではないか」と映っていた。
でも、決してそうではなくて、こんな自分でも、自分が突き詰めていくことで、新しい地平が拓かれていくのだ、ということに賭けてみようという気持ちになったのだ。
それが、SNSによって世界の情報を一瞬にして手に入れることができるようになったからだ、というところが面白い。
そんな話で盛り上がって、愉しい時間を過ごさせていただいた。