大谷資料館を訪ねた。
さまざまな映画やMVの撮影に使われてきた場所らしいので、ぼくより詳しい人もたくさんいるだろうが、地下の採石場のスケールと質感は日本の常識を超えていた。
外から入ってくる光、天井から滴る露、濡れた地面、人力で規則的に削られた石壁。。。
色のついた光で演出されているのは余計だ。そして、いくつかのアート作品もいらないように思う。
石切職人たちは、一個の大谷石を切り出すために、ツルハシを3000回以上も振るい、一日に12個の石を掘り出す。一つ150キロの石を一人で抱えて運び出す。それが彼らの1日の仕事、・・・なんとも過酷だ。
当時の現実を感じ取ることと、空間の美しさを感受することに矛盾はないか?
SOTOCHIKU的な視点で、この空間はどのようにあるべきかを考えている。