2012年。ジョシュア・オッペンハイマー監督。
1965年、時のインドネシア大統領・スカルノが陸軍のスハルト少将のクーデターにより失脚、その後、右派勢力による「インドネシア共産党員狩り」と称した大虐殺が行われ、100万人以上が殺害されたといわれている、9月30日事件を追った作品。
当時、虐殺に関わった者たちを取材し、彼らにその時の行動をカメラの前で演じさせて再現するという手法をとった異色のドキュメンタリー映画。(以上、wikipedia)
一昨年くらいまでの自分なら、やくざ者がはしゃぎながら演技するのを見て、遠い国に起こった出来事として観ることができたように思うが、最近日本の政治を見ていると、システムの上部に座っている人間たちは、自分が何をやっているかを客観的に見ることができていないのは明白で、これらのやくざ者たちと何ら変わらないだろう、という認識である。
今、日本のトップにいる人間たちは、近い将来、この映画の主人公のように、自分が何をやったかに気づき、悪夢を見、嘔吐することだろう。
先進国と呼ばれれば、野蛮と無縁になったわけではない。