ぼくらGRIDFRAMEは、必ず決裁者へ向けてプレゼンをする。
そして、その方と同じ方向を見ようとし、できればその先を提案しようとする。それは創造的で自分が生きていることを実感できる作業だ。
提案時に、その方の心が動くのを感じて、よい提案ができた、と確信できたときは至福の時だ。
これまでになかった、新しい何かがこの世に生まれる 喜びの瞬間だ。
だが、その結果、断られることがある。
提案の後に、決裁者がスタッフとのミーティングをされた結果だ。
新しい何かが実行されるためには、スタッフの合意が必要で、それが大きな壁となる。
ぼくらはこの壁に、今まで何度も跳ね返されてきた。
合議制では、新しいものが成立しない。
新しいものを成立させるには、未来へ向く大きなエネルギーを必要とする。誰かに守りに入る心があれば否定されてしまう。
だが、確かなことは、結果によってぼくらの創造が消し去られたわけではない、ということだ。
その方との出会いが、至福の瞬間を与えてくれたという事実を曇りのない目で見つめること。
そして、そこで生まれた紛れもない価値を持つコミュニケーションをさらに発展させていって、未来のイメージを共有し、それを見知らぬ人たちへ伝えていくこと。
その努力が、新しいものを実現させる唯一の道だろう。