gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

「意味の変容」の核心

「意味の変容」が100回読んでも新しいのは、それが常に新しい問いを呼び起こすからだ。

 

自分の現実を問う心に必ず寄り添ってくれる。森敦は、なぜそんな本が書けたのだろう。

 

「意味の変容」は構造であり、空間である。

 

ぼくは、その空間の中を歩くが、以前歩いたところのはずが、どこかが以前とは違うのだ。

 

それは明らかに、ぼくが変化しているからだが、その瞬間、森敦の放浪する姿に、今の自分を重ね合わせるのだ。

 

「意味の変容」とは、100ページに凝縮された彼の人生だ。

 

空間にもそんな力を持たせることができないだろうか?

 

意味は変容して、どんなものにもカタチを変えて、意味を宿すことができるのだから。