今まで自分が考えて、どうしても分からなかったことが、他人が真摯に考え抜いた結果を伺うことによって、はじめて腑に落ちた。
自分と他人とは違う、ということで済ますしかなかったことが、もしくは、伝わらなかった、とあきらめてきたことが、そうではない、と知る。
創造性の連鎖を語ることは、人に主体性を促すことだ。それは、人を追い詰めてしまうこともある。
それぞれの人にふと浮かぶ直感こそは、天からのプレゼントで、必ず正しいものだとぼくは信じている。
しかし、難しいのはその解釈だ。直感の解釈を間違うことは多い。だから、自分の直感を信じられない人が多い。
だから、洞察力が必要だ。冷静であることが必要だ。正対することが必要だ。
だが、正対する時間や空間を与えられていない場合は、自分の直感を信じていたとしても、それを生かすことができない。
生かさなければ、という思いがあればあるほど、プレッシャーになってしまう。
人を生かしたいと思うならば、その人の環境を知らなければならない。そして、その人の環境をよりよいものに変えなければならない。
これがぼくたちの仕事だ。