陽向とプールへ行く。
単にプールといえど、足が届かない深さであれば、陸に対する海と変わらない。その中は、別世界だ。
浮くことができるかどうか、がそこで過ごせるかどうかのカギだが、陽向はそのギリギリのところにいる。
浮き上がろうとすると焦って、体が浮いてこない。水の上に手を伸ばそうとすると、体は沈む。
ぼくからすれば、のどかな世界ではない。1時間もサポートしていると、ぐったりだ。
陽向は、「愉しかった」といっているし、周囲にものどかな空気が流れているけれど。
早く浮くことができるようになってくれ。