gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

煩悶

森達也は、近頃のメディアの劣化の背景には葛藤と煩悶の欠落がある、と語っている。

正義と悪の二元論を強調し、分かりやすくするあまり、制作側が、商業主義と己の志が乖離することに、何も感じなくなってしまった、という。

どの仕事にも、同じような乖離があり、それに対する煩悶がある。

分かりやすい価値に囲まれる空間でよいのか?

ソトチクは、まさに煩悶から来たものだ。

そこに、分かりやすいものはない。けれど、偽物の中で生きていることを感じる力が人には常に残されている。

インスタントなものに囲まれていることに、拒否反応を示す自分に気づく力が。

そのことを証明するものになるだろう。



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