gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

土を持ち込む

ぼくが実現したいのは、「これは捨てられて、忘れ去られたものですよね」と後ろめたさを感じるようなものを空間の中に持ち込むことだ。

したがって、外に在った土を持ち込めばソトチクということにはならない。

例えば、「北の国から」というドラマがあった。

主人公・淳が故郷を離れるときに、乗せてもらった長距離トラックの運転手が、淳に淳の父親からもらったという封筒を「持っておけ」と手渡す。

中を見ると、何枚かの一万円札の端っこに土が付いている。

父親が土にまみれて仕事をして得た金だということが、即座に分かる。

・・・そんな土。

そんな土でなければ、室内に持ち込んでも何の意味があるだろう?



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