陽向の担任の先生との面談で。
先生曰く、・・・
あることを人に理解してもらおうとすることは、器に水を注ぐことに似ている。その器がいっぱいになって、溢れ出すとき、人は初めてそれが腑に落ちる。器の大きさは人それぞれです。陽向くんの器は大きくて、何度も同じ話を繰り返して、水を注ぐことが必要です。
・・・すばらしい。ぼくはこのようにイメージを喚起してくれる話が大好きだ。
人を見るときに、ある視点を持つこと。
漠然と眺めていては、誰もが同じようにしか見えてこない。
器は、大きさだけでなく、かたちや素材も違うだろう。
一人一人が単独の存在であることを意識化することで、世界は違って見えてくる。