設計事務所のNさんのお祖父さんは、大分で漬物をつくって北九州に運んで売っては、帰りに石炭を買って売る、という毎日を繰り返すことから始めて、一時は炭鉱を7つも持つ資産家になられたそうだ。
100年ほど前の日本のダイナミズムを感じる。「その頃の方が面白い時代だったんですかね」と伺うと、「いや、いつだって、同じだと思いますよ」と仰る。
確かに、強い意志を持つ人にとっては、時代の条件は関係ないのかもしれない。
今の世の中が生きづらいといっても、なにも始まらないのだ。
ならば、変えればよい。
そして、人間にしか、それはできない。