gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

どうすることもできない

漱石がどうすることもできない人間の姿を描いたのは、彼の内から出てくるものを文章にした抒情詩的な作品ではもはや表現しえない世界を、彼が見出していたからだ。それらの作品は、彼が生きている現実の重量に匹敵しえない。そのような変化が漱石にも、柳田国男にもあった、と柄谷行人は書いている。

現実の重量。・・・これを捉えることができれば。

自分の初期作品を嫌悪して、没入した世界で、やがてこの二人とも初期世界を再現し始める。

全ての人に通ずる希望がそこに見えてくる。


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