gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 あん

2015年。河瀬直美監督。

樹木希林は、なぜこんなに複雑なのだろう。人の目を惹きつけるのは、そこに何かしらの発見があるからだろう。見ていて、心地よい。

それは「汚しうる美」に近いのかもしれない。

万物に魂が宿る、というアニミズムの視線を持つ人は、生き生きとしているし、孤独であることがない。なにより、人生を愉しんでいる。

この映画は、永瀬正敏演じる主人公が、その視線を獲得するまでを描いた、と言えるだろう。


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