プロジェクトの提案準備は、愉しく苦しい。
自分自身の主題の追求は、社会への投げかけでもあり、深くどんどん掘り下げていく作業だ。
それと同時に、クライアントに理解していただけるような表現についても考えていかなければならない。
掘り下げて見つけ出されるものが、表現として見たときに、そのクライアントにとって優れたものであるとは限らない。
だから、バランスを取りながら進めていくことになる。
追求の軌跡は、ストレートにはいかない。
結局、軸からかなり逸れたところに行き着くことも多い。
だが、その活動を繰り返す中で、少しずつでも、軸に沿った、深い位置に寄せていく。
それしか方法がない。