gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

富士山マラソン

16kmを過ぎたあたりで、頭がクラクラしてきた。どうやら、頭に十分な血液が行っていないようだ。昨夜の宿で、よく眠れなかった影響だろうか。

ここでペースダウン。なんとか3時間半のペースで来たけれど、この瞬間に目標を見失ってしまった。

そうなると、体調とモーチベーションの問題が重なって前進する力を邪魔する。

とりあえず20km地点にある給水所でしばらく立ち止まって、回復を待つ。なんとか、走れそうだ。だが、水を頭からかぶって3分後走り始めると、1kmで70m以上上る急な坂道に直面。

あ、足が思うように動かない。ずいぶんたくさんの人に追い抜かれながら、屈辱的な気持ちで坂を歩いて上る。

坂が終わる頃に、ようやく走り始める。まだ自己ベストは狙える。けれど、気持ちが乗ってこない。さっき歩いてしまったため、足も一歩一歩がしびれる。走り始めても、どんどん追い抜かれる。ああ、最悪。

モーチベーション、モーチベーション、と頭の中で探すが、思いつくのは給水所のみ。給水所では必ず少し立ち止まって飲む。食べる。・・・時間へのこだわりはどんどん薄れていく。

30kmを過ぎて、いつものジョギングコースと同じ距離が残されているだけだと思うと、少し力が湧く。少し速度を上げてみようか。おっ、いける。ようやく追い抜く側に回る。ずいぶん追い抜かれたので、周囲の速度が遅いのもある。

よし、追い抜いた人を数えよう。皇居のコースでよくそうしたように。

ようやくモーチベーションを見つけて、走り続ける。沿道の人たちの声援もありがたい。

結局、自己ベストにも届かず、4時間を超えてしまってゴール。

・・・20年ぶりのマラソンは、ほろ苦かった。

やはりマラソンは自分のいろんな実力が知れて、面白い。


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