未来の空間を予言できる能力がぼくにあるとは今のところ思わないが、それでもなんとなくぼんやりと見えてきたものもある。
未来の空間の条件の一つとして、各個人の「在り方」に焦点が当てられるだろう。
それは、現在までにつくられてきた空間の傾向を分析して導き出されたわけではない。
そのようなものを表面的になぞっても、未来は見えないだろう。
ファッションのように繰り返されるスタイルはあるかもしれないが、もっと根の部分で人が必要としているものが、やがて明らかになっていくだろう。
ぼくはそのぼんやりと見えるものに向かって、これから少しでも近づこうとして生きていく。