gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

「間」の文化

今日は、明日から八重洲ブックセンター8階で開催の海野次郎さんの個展準備だった。(6月27日〜7月3日)

海野さんは、現代はグローバリズムによって方程式に従って人が動くような硬直化した社会になっていると指摘され、日本の伝統的な「間」の文化は、その場に合わせて対応していく柔軟な社会を取り戻すために重要な役割を果たしうるものではないか、という考えをお持ちだ。

「腑に落ちる」についての考察との関連で言えば、日本ではある考えを頭で理解するところから腑に落ちるまで「待つ」という時間のずれをを許容する文化があったのではないか、という想像が浮かんだ。それが「間」の正体ではないだろうか。

逆に言えば、「間」を持たない文化は、待つことができないために人間に方程式を強要してしまうのではないだろうか。産業資本主義社会の最大の欠陥のひとつは、「早い者勝ち」の原則かもしれない。

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