gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

実を追うために

グリッドフレームの店舗空間づくりに新しい方法を加えた。ご興味のある方は、お問い合わせください。

http://www.gridframe.co.jp/x04realspace.htm

<美しさのためにつくるのではなく、つくった空間が美しくなる>
〜空間デザインは繁盛するお店に必ずしも必要ではない〜

「私は美容師だから、美容で喜んでもらう。だから、空間にデザインは求めない。機能さえちゃんとしていれば、私はお店を繁栄させることができる」

あなたはこのようなお考えではありませんか。

ならば、私たちは徹底的に必要のみを追求して、お店をつくりたいと思います。空間デザインにコストをかけず、しかし、よく使い込まれていく中で美しく変わっていくように、その土地特有の素材なども積極的に取り入れながら、アーティストの目で素材を吟味します。

できあがったときが一番美しい、というお店のイメージを根本からひっくり返す試みです。

日本全国の自分の腕に自信のある方のためにこのプロジェクトはあります。

「汚しうる美」の実現

アフリカ、中東、アジア、南米、北米、ヨーロッパ・・・。私はかつて27カ国を旅して、たくさんの店を見てきました。気持ちが伝わってくるような、居心地のよい店がたくさんありました。

しかし、思い返してみると、それらの店の中に空間デザインがされていた店をほとんど思い出すことができないのです。

・・・かといって、それらの店が美しくなかったわけではありません。それどころか、そこには、時間や偶然が作用した美しさをたくさん見つけることができました。ずいぶん時間が経ってから、それを私は「汚しうる美」と呼べることに気づきました。

必要なものに手が届くか、届かないか、境界線上にある店。そんな場所で培った「汚しうる美」という感覚をもとに空間をつくる仕事を始めました。

だが、それにも関わらず、私たちはそのような店をつくりたい、という人のリクエストに応える会社としては機能してきませんでした。

それは、空間デザインが、美しさを「目的」とするからです。それに対し、私が体験した美しさは「結果」でした。店の人が心を込めて自分の本分を突き詰めてきた結果として、まるで報いのように現れるのが、「汚しうる美」なのです。

グリッドフレームのHPへ ← グリッドフレームのHPはこちらです

人気ブログランキングへ ← ランキングに参加しています クリックありがとうございます