gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

写真家 今岡昌子


今岡昌子 写真集「ガレキの隣のオンナたち」より

今岡昌子さんは、大手会社でのOL生活の後に写真家となって、紛争地をはじめ、危険を省みずに世界各地で、独特のセンスでシャッターを押し続けてきた稀有な女性だと認識している。

もう10年近くも前に、写真展の空間づくりを2度、手伝わせていただいたことがある。

見知らぬ場所で人に会い、自然な表情を撮らせてもらうためには、信頼関係を築くための時間を要するだろう。そう考えると、女性だからこそ撮れる写真というものがあるだろう。もちろん、女性なら誰にでも撮れるわけではない。写真を見るたびに、今岡さんだからこそ、撮れる写真だと思う。逆にいえば、写真が彼女をどのような人であるか、を語っている。

写真は、コソボ紛争終結直後の母子の眠る姿である。彼女がどのような人かを想像してほしい。