gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

海野次郎 2

6月に東京で個展をされる予定の海野次郎さんから、空間づくりのご相談をいただいて、奥多摩のお宅を訪ねた。

海野さんは、既成の画廊に絵を並べることに違和感がある、といわれる。それは傍から見ていても、感じているアートの世界の不可解なところであった。

画廊という、白い多目的空間で作品が展示されなければならない必然性はどこにもない。アート作品という取り替えのきかない最たるものが、まるでいくらでも取り替えのきく存在のように、そこに飾られているのである。

海野さんは、個展を一つのプロジェクトと考え、そこに関わる人々の動きをつくる、というコンセプトを立ち上げた。

アートの在り方を見直す、良い契機になると思う。楽しみなプロジェクトだ。