九州男児は、一般に亭主関白だといわれる。
亭主関白というと、強い男のイメージがあるが、そのイメージとは裏腹に、奥さんに対する依存度はとても高いのだと思う。
きっと亭主は、奥さんを内在化してしまうのだ。だから、奥さんがひとことネガティブなことをいうと、簡単にひっくり返ってしまう。奥さんの指先1本でひっくり返るのが、実は九州男児である。
九州の女性は、そのことをよく知っているから、男を立てる。しょうがないわねえ、などと思いながら。
つまり、亭主関白に見えるということは、奥さんが強い人だということだ。
私は、自分の両親を見ながら、こんな夫婦像を描いてきた。私の理想の夫婦像と言っていい。
そして、困ったことに、私も九州男児である。