gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

建築家ユニット IKMO

建築家ユニットIKMOのお二人とは、モノビットという大田区の幻のアートグッズ・セレクトショップで知り合った。もう7、8年前のことである。

モノビットのオーナー久保田さんは、東京ビッグサイトで行われるデザインフェスタで、気に入った作品を探し、それぞれの作家を訪ね、作品を集めて売るための店をつくったのだ。その店の内装を担当したのがIKMOだった。グリッドフレームの作品も、たくさんの作家さんの作品とともに置かせていただくことになった。

だが、オープンしてから12日後、久保田さんは突然、病に倒れ、数日後に亡くなってしまう。IKMOにはいろんな想いを話されていたらしい。モノビットは、細々と創作活動を行っている若手アーティストたちを支援するための空間だった。

IKMOは、すべての作家に電話をかけ、全員をモノビットに集めた。そして、できあがったばかりの空間をどうするか、相談を持ちかけ、全員で意見を出し合った。久保田さんの遺志を踏まえて、IKMOはその集団をリードし、結局、3ヶ月限定のイベントスペースとしてモノビットを生かした。

モノビットのことは、IKMOのページに詳しく書いてある。いろんな意味で貴重な記録だと思う。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~khr_ynyk/monobit/history.html

私は、恥ずかしながら、そのとき何のお手伝いもできなかったが、久保田さんの想いは、その後のグリッドフレームの活動によって受け継いだつもりだ。

IKMOは、その後もモノビットで知り合った仲間と連絡を取り合いながら、互いのイベントなどに行き来しているようだ。

今日は、彼らの設計した建築のオープンハウスにご招待いただいた。

http://ikmo.dreamlog.jp/

すっきりとして、気持ちのよい、さわやかな空間である。