gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 モンゴル

浅野忠信の存在感は相変わらずだが、どうも戦闘シーンのスローモーションなどのうそ臭さが、全体をうそ臭く見せてしまっているようだ。

どうもこの手のいわゆる壮大な映画を撮る人たちは、大げさなシーンを迫力と履き違えているようで、ドン引きである。もっと予算がなければよかったのに。

「デモクラシー」は日本で最初、「下剋上」と訳されたそうだが、チンギス・ハーンの掟の中には、下剋上の禁止のような内容があった。乱世を終わらせるものは、常に下剋上を禁止する掟だったりするが、つまり乱世の後に来るものは少なくともデモクラシーではない、ということだ。

今日、カンブリア宮殿で、孫正義が日本の教育について話していたこととなんとなくつながった。先進国に追いつこうとする時期は「暗記7:考える3」の教育は有効だった。なぜなら、先進国のまねをすることが重要だったから。しかし、自らが先進国になったら「考える7:暗記3」の教育が必要だ。なぜなら、自ら新しい技術を開発しなければならないから。

乱世を終わらせるには一人のリーダーシップとそれに従順についてくる大勢が必要だが、その後に必要となるのは中心性のない、個々の創造性だ。

今、私たちはそういう時代にいる。