gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ケヤキの枝

朝、ケヤキの木の下を通り過ぎようとすると、あれ、と思って立ち止まった。下の方に伸びる枝が、上の方から折れて落ちてきた枝を抱きかかえるように、しっかりと支える姿を目にしたからだ。

ある枝が強風などで折れて、同じ木の枝にひっかかって落ちないことはよくあることだろう。

なぜ特別にこの木に反応したのか、わからない。しかし、私はこの姿に慈しむような表情を見い出していた。

しばらく、立ち止まって、シャッターを押した。その瞬間に、曇り空がここちよいものに変わった。