gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

胸と腹

不安が自分という風船の中で気体のようにいっぱいに広がるとき、人は「胸がつぶれる」とか、「胸がつかえる」とかの表現をする。実際に、そんなときは胸で息をする感じで、酸素が足りない金魚のようにアップアップしている。

いつでも腹で息をするとよい、と言われる。「腹の据わった」「腹を決めた」精神状態で、目の前を見据える。そうすると心が落ち着いて、次に何をすればよいかが見えてくる。

丹田呼吸法の本などに書いてある受け売りだが、何度このことを確認したか分からない。

殺されそうになる夢をよく見た時期があった。いつも、問いかけてくるのは、闘うのか、逃げるのか、という二者択一だ。

逃げるときは、胸で息をしてしまうときで、闘うときは、腹で息をしているときだ。最近になって、そんな単純なことがよく分かるようになった。