gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

海野次郎

奥多摩のご自宅で作品展示をされるというお知らせをいただいて、2年ぶりに海野さんの作品を拝見した。

山水画。一気に描き上げるかにみえる作品が、実は1ヶ月半も、繰り返し一から描き直した結果の作品であると伺った。

破たんするかしないかの境界線上に、しかし、ふらつくことなく背筋を伸ばして立っている。静かであるが、危うい。ドキドキしながら絵を眺める、という体験を久しぶりにさせていただいた。

言葉を大事にされるアーティストだ。あいまいさを徹底的に排除しようとするその態度に、いつも共感する。

今回も、私たちの空間づくりに生かせる大きなヒントをいただいた気がする。

現在開催中の「奥多摩アート・クラフトフェスティバル」の代表をされている。海野さんのご自宅で作品を見ることができる貴重な機会である。(23日(水)まで)

奥多摩アート・クラフトフェスティバル
http://okutama-acf.com/

海野次郎HP
http://www.okutama.ne.jp/don-an/