ボヘミアンとは、流浪の民、世間一般の規範の外で自由に生きる人のことを言う。オーナーのコンセプト(愛・自由・真実・美)がこの店名に詰まっている。
長い旅路の後、ある街にたどり着いたボヘミアンたちが、無人のビルの機械室の壁を壊して中に忍び込み、その場所を盛り場につくりかえてしまう。そんな物語を想像しながら空間をデザインした。
入口は鉄板の壁を焼き切って入ったかのごとく、不規則な形をしている。
店内に入ると、機械室の配管が並び、それらをうまく使ってテーブルや棚として使っている。
そして、奥は様々な装飾を施し、エキゾティックな雰囲気に包まれる。
ひとことで表現することができない混沌としたこの空間に集まってくる人たちが、ボヘミアンのように開放的にふるまう姿をイメージしている。