gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ixi

1.i×i=ー1

i×i=ー1というシンプルな式で定義される虚数単位iは
実数のように頭の中でイメージすることができない。
姿の見えない不可思議な数だが、一旦この存在を認めてしまえば、
虚数a+bi(a、bは実数かつb≠0)は数の世界において圧倒的多数を占めることになる。

しかし、こんな数を生み出したところで、一体何になるのか?
ぼくらの生活にはなんの関係もないんじゃないか?

だが、虚数は万物の波動・エネルギーの数値解析に応用されるように、
それが生み出されたことにより、人間は世界を探究する可能性を飛躍的に拡大した。

 

2.一対一

人にとって心の自由とは、何かと一対一で向き合っていることを言う。

不自由なときは、対象を外部として多対一の視点で漫然と見ている。
外部は境界を含みこむ。だから、外部にある限り、対象の無限性は見えてこない。

一対一で向き合うとき、ぼくらは魅了されると同時に突き放される。
内部は境界を含まない。自分の外部にあった対象が自分の内部に写像される。
対象が内部に実現され、その無限性の中に在ることを感じる。

別の言い方をすれば、
一対一で向き合うとき、向き合う対象とそれ以外で全宇宙になっているのだ。

今までなにものでもなかったモノが、そこでかけがえのないモノに変わる。

 

 

一対一

一対一で向き合っているときが、人にとって最も自由な瞬間である。

 

なぜなら、一対一で向き合うとき、向き合う対象とそれ以外で全宇宙になっているからだ。

 

逆にそうなっていなければ、一対一で向き合っているとは言えない。自由であるとも言えない。

 

一対一で向き合うことによって、自分の外部にあった対象が自分の内部に写像される。対象にとっても、同じことが起きる。

 

今までなにものでもなかったものが、そこでかけがえのないものに変わる。

 

ABCD分析でいえば、Y軸を左から右へ越える瞬間だ。

 

虚数単位i

ixiとは何だろう?

 

1.虚数単位iは、次のように定義される。

 

ixi=ー1

 

こんなiをイメージすることは困難で、一見意味のないように見える。

 

だが、ぼくは振動方程式を用いて、波力を受ける海洋構造物の挙動をシミュレーションするのが、京都大学での研究テーマで、そのときに虚数単位iを用いた。

 

実際の波動に近づけるためには、iを用いなければ計算できないことを知っている。

 

この世に存在するすべてのモノは波動だということも言える。

 

このように、一見意味のないように見えるが、それがあることによって実用の可能性が革命的に広がる、というのが虚数単位iの正体だ。

 

数学は人間のみならず世界がなくなったとしても成立するという、超越的な美しさを持つ。だが一方で、だからこそ現実の中で無限の解釈を許容する。

 

 

 

 

 

スタグフレーション

コロナの影響で東南アジアの工場が止まっている。さまざまな製品がつくられなくなって、モノが不足し始めている。

 

部品の来ないトヨタの国内工場も止まり、車は大幅な減産。セブンイレブンでは、からあげ棒が販売中止。とうとうモノ不足の時代が始まったらしい。

 

物価は高騰し、不況は加速する。使い道のない金は、資産を守るために、流通しなくなる。スタグフレーションの始まりだ。

 

ぼくらにできることは、何だろう?

 

お金がなくても生きられる道を探るのは大事なことだ。物々交換できる何かを持っていることも大事だ。今、モノがあるうちに。

 

SOTOCHIKUというプラットフォームをどう生かすか?

 

 

 

 

核燃料サイクルの見直し

河野太郎が、核燃料サイクルの見直しを公約に掲げた。

 

もし彼が自民党総裁になれば、原発はなくなっていく。

 

経団連は早速、他の候補の支持を表明。

 

この化石のような利権社会を今回の選挙で終わらせられるか?

 

現在の政治家のやるべきことは、総体的には国民の命を守ることと利権潰しに尽きるだろう。

 

失われた利権は、やがて新たな利権に取って代わられるだろうが、そのタイムラグの間は、正当な競争も行われるはずだ。そして、新たな利権も固まる前に直ちに潰せばよいのだ。

 

その新陳代謝の連鎖を望む。

 

 

ルイス・サリバン

1856-1924。アメリカの建築家。フランクロイドライトの師。

 

フランクロイドライトの空間が持つ空気感よりも、ぼくはルイス・サリバンの空間のそれを好む。ただし、ぼくはサリバンの建物の外観しか知らない。

 

ぼくが求めるものには、なにか不快なものが含まれていて、フランクロイドライトにはそれがない。そして、サリバンにはそれがある。

 

言葉とモノ

SOTOCHIKUの空間は、言葉とモノが一対一対応しているようにつくりたい。

 

「言葉とモノが一対一対応している」とは、つまり、モノが先にありき、でそれに対する言葉をつくっていくプロセスが前提となる。

 

今後は、小物もそのようなプロセスでつくっていったとしたらどうだろう?

 

一つ一つに向き合って、心を込めて、時間をかけて。

 

 

オーギュスト・ペレ

1874年ー1954年。ベルギーで生まれ、フランスで活躍した建築家。

 

オーギュストとは、大仰な名前に感じてしまう響きを持つけれど、ルノワールロダンも、このファーストネームを持つ。ペレがファミリーネームの有名人が他にもいるために、両方で呼ばれることになったと思われる。

 

代表作は、フランクリン通りの集合住宅、ランシーの教会堂。

 

RCのスレンダー建築でありながら、古典を感じさせる。「軽くて、重い」という両義性を持つ。両義性を持つものは、新鮮な印象を醸し続ける。

 

 

20年

911から20年が経った。

 

世界貿易センタービルという名前すら、危うくなっている自分に驚く。

 

資本主義がそこから疎外された者たちによる攻撃に晒される。

 

その最も象徴的な出来事から20年が経って、その構図は変わっただろうか。

 

コロナは従来型のビジネスの破壊を進めている。

 

この20年でテクノロジーは驚くほど進んだ。

 

これを享受しているのは、世界全体だ。

 

テクノロジーによって、まず食糧に困る人がいない世界をつくりだしてほしい。

 

争いのない世界へ進むには、それが第一義だ。

 

 

映画 あの子を探して

1999年。チャン・イーモウ監督。

 

中国の農村の小学校で代行教師を務めるウェイが、都会へ出稼ぎに出された生徒ホエクーを探しに、都会へ出る。

 

中国人の心理が私たちよりも単純構造をしているように感じてしまうのは、ひとつには彼ら独特のヒステリックなやり取りを家の外でもしばしば見かけるからだろう。柄谷行人が「近代文学の起源」で書いているように、日本の古典でもそうだが、映画の構造として現代私たちが見慣れているような透視図法的な配置を感じられないために、感情移入ができない人が多いかもしれない。

 

貧しい村の生活と都会のモノ社会の生活の対比という単純な構図を読み取るだけでは得るものが少ないが、この映画から感じ取る違和感を細かく分析していくには、格好の資料になりうる映画ではないか、と思う。

 

 

近道を選ばない

人生の時間は、それぞれの人で流れる速さが違う。

 

それをできるだけゆっくりにしたいと願う人がいる。

 

そんな人は近道を選ばない。

 

近道を知っていたとしても、それによって見ることができない風景を惜しむ。

 

木に登って、未来を見ることをしない。

 

ただ、地面を歩いていく。

 

 

境界の揺らぎ

002が長い時間をかけたシネスデザインのサイトが完成した。

 


その特徴のひとつは、背景が自然現象の動画であることだ。

 

それにより、前景の写真も動いているような錯覚を覚える。

 

前景と背景の境界の揺らぎが、双方の世界観に影響を与え、見る者の心を行きつ戻りつさせる。

 

「一般性ー特殊性」の回路と「単独性ー普遍性」の回路を行きつ戻りつさせる。

 

閉じた回路と開いた回路を行きつ戻りつさせる。

 

これは今後の空間づくりの指標になりうる。

 

 

GFの紹介文

どのような空間も「カタチ」と「質感」の二つの要素でできています。

一般に空間づくりにおいては、写真のようなパースで提案されることが多いですが、それを完成した実空間と比べた場合、「カタチ」については全く一致するように感じられたとしても、「質感」については「あれ、提案とは全く違う」とガッカリされる場合が多いはずです。

これは、提案パースでは木のように見えたものが実空間では木目の印刷された建材が使用されるなど、カタログで選ばれた材料が自然素材を模倣するものであることが多いからです。人間の認知能力はとても高いので、本物か模倣かを一瞥で否応なく識別してしまいます。

ぼくたちは、墨田区に自社工場を持っていて、そこで「カタチ」の実験のみならず、「質感」についてさまざまな素材を使用して実験を行いながら、今までにない新しい質感を生み出し、実空間に使用してきました。・・・カタログから選ばず、自分たちでつくるのです。

https://materi-ars.com → マテリアルスのHP

空間の大事な部分にこのような素材を使用することで、今までになかったような豊かな「質感」を実現することができます。

 

また、弊社の空間づくりの実績については、背景に「白」をイメージさせる空間と「黒」をイメージさせる空間でウェブサイトを分けています。

「白」
https://synesdesign.com → シネスのHP

「黒」
https://gridframe.co.jp → グリッドフレームのHP

クライアントと同じ方向を向ける確信を得られるまで、長時間のインタビューをさせていただきます。平均2時間以上に亘ります。

 

その他、空間づくりを通して、世の中にとってよい未来を皆さんと共につくっていくために、寄付で古い素材を集める「SOTOCHIKU」という活動も行っております。

https://sotochiku-donation.com → ソトチクのHP

 

以上、よろしくお願いいたします。