表参道ショールームに、昨年施工させていただいたesports施設、HANGOUTの及川さん、永田さん、赤林さんがお越しくださった。いずれもお若い方々だ。
3回以上来てくださった方の名前と顔を憶えていらっしゃるとのこと、すばらしい。
一人一人の顔を想い浮かべながら、未来について考えていらっしゃる。
東京でお店をやっていく中で、これができているお店はいくつあるのだろう?
ぼくたちは今年、福島県の5年間の全村民避難を経験した村に飲食の施設をつくらせていただく予定だが、この村に帰ってきた人々は5分の1くらいで、移住者と合わせて500人弱の人口だ。
むらづくり公社の方は、村民全員の顔と名前が一致するそうだ。
道ですれ違う人がみんな誰なのかがわかる。
昭和の初めまでは、こんな村がたくさんあっただろう。
ぼくは、そういう地方のコミュニティに対して、あまりポジティブな印象を持っていなかった。
「しがらみ」に対してだ。
バラバラに生きていくことに未来を感じて、自分を追求してきた。
だが、その価値観は変わってきた。
世界全体で変わってきたのだろう。
人と一対一で向き合うことこそが大事なのだ。
もちろん、「しがらみ」はポジティブなものではない。
一対一で向き合う、とは他人と比較しないことであり、その人だけと向き合う、ということだ。
一対一で向き合うなら、「しがらみ」は生じない。
全ての人は自由だ。
ならば、一対一が成り立つのは、何人までだろう?
成り立つ限りにおいて、ぼくは人とつながっていきたい。