クレベール東高円寺で海野次郎さんの展示があった。
会場のバレエ教室にふさわしく、今回は女性を描いた水墨が多い。
全面鏡に映る会場にいる人と海野さんの絵が一緒に踊っているかのようだった。
海野さんが観に来た人と向かい合い、即興で絵を描く、ということをやっていらっしゃった。
相手から感じ取ったカタチと色が一瞬で紙の上に立ち現れる。
海野さんが人の奥に何を見ているのかを間近で見られることは幸せな時間だった。
一対一の関係性、ぼくの求めているそれがそこにあったからだ。