宅間國博さんのオフィスに撮影スタジオをつくらせていただいたプロジェクトが終わった。
スタッフが素晴らしい仕事をしてくれたことを誉めていただいた。
いろいろお話を伺うと、宅間さんは元々ずば抜けた能力の持ち主であることはもちろんだけれど、危機的な状況で、今使える材料でできることを瞬時に判断して、できることの中で最良の結果にたどりつくときの能力が尋常ではないのではないか、と思われた。
そして、そのときに見い出したことを未来に生かして行くことを繰り返しながら、孤高の域に到達されたのではないか。
「何があっても<これでいいのだ>と思うようになったんです。そう、天才バカボンのそれです。」
現在に集中すること。手に入る材料と自分にできること。それでできる最高の結果を出すこと。
写真を撮るとは、こんな仕事なのだろう、と思った。
そして、それは、ぼくが空間をそのようにつくりたいと思っているのと同じだ。
「やりたいことと、やらねばならないことが一緒なんです。」
これも、ぼくと同じだ。この言葉を聞けたから、ぼくは、安心して宅間さんの「REBIRTH」の3次元化を実現していける。