gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

影を含みこむ

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ぼくの子供のころの記憶で、印象に強く残っているのは、父方の祖母の家の少し崩れた土壁だ。

 

漆喰が一部剥がれて、2次元の壁は奥行きのある3次元の壁に代わり、のぞき込めばそこには無限の暗闇が潜んでいるようだった。

 

それは異世界への入口のようで、のぞき込めば何かが襲ってくるようでもあった。

 

ぼくの想像を掻き立てるその壁に、本当に久しぶりに再会した。