過去にも疫病は頻繁に世界を脅かしてきた。
14世紀にはペストの流行によって、ヨーロッパの全人口の30%から60%が死亡したと言われている。
日本でも天然痘が8世紀以来、度々流行を繰り返すなど、疫病は珍しくない。
だから、武漢でコロナウィルスが発生したと聞いたときも、誰もこんな事態になるとは思っていなかったと思う。
グローバル資本主義があっという間に機能不全に陥ってしまったのは、不幸であると同時に、新しい何かが見えてくるのではないか、というかすかな希望も感じられる。
今後の世界を描ける人はどのくらいいるかわからない。でも、それぞれの人が真剣に自分でそれを描いてみようとすることが、今最も大事なことだ。