今やろうとしていることの本質は何か、ということを考えて、そこから空間をつくっていくことが大事だと思う。
「でも、本質って移り変わっていくものじゃないですか?」と問われる。
そう、移り変わっていく。
でも、先を見通そうとするときに、現時点での本質ってあると思う。
それは、ぼくが話を伺って、これだ!って思うことに過ぎないから、何か勘違いしているかもしれない。
でも、ぼくには、それが本質に見えている。
賛成を得られないかもしれないけれど、そこには『本気』で本質を見ようとしたことは、ぼくがやったことなので、ぼくは信じられる。
クライアントや周りの人も『本気』であることを信じてくれれば、そこから空間づくりを始めることには、意味があるとぼくには思える。
もっと言えば、本質の内容よりも向き合う姿勢が大事なんじゃないか、と思う。
その内容が後になって、もう大事じゃない、ってこともあるかもしれない。
でも、そのときには既に時間が作用してくれて、空間に次の本質が表れているんだと思う。
逃げるつもりはないが、本気で考えて変えることと、時間という自然が勝手に変えていってくれることは、スタートすればその後ずっと相乗効果を生み出していくのではないか。